診療
小児救急診療と研修医教育における身体診察の重要性
伊原 崇晃
1
1東京都立小児総合医療センター救命救急科
キーワード:
小児救急
,
身体診察
,
一次評価
,
医学教育
Keyword:
小児救急
,
身体診察
,
一次評価
,
医学教育
pp.896-903
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002254
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診断プロセスにおいて身体診察はいまだ臨床家にとって非常に有益である.小児救急診療において身体診察は緊急度,重症度を評価するために有用であり,迅速性,低侵襲性,さらには安価で場所を問わないことから繰り返し評価することで精度を高めることができる.また身体診察によって保護者の感じる他覚症状を他覚所見に変換し,患児が訴えられない真の主訴を抽出することができる.小児の身体診察を有効に行うためには小児の特性を知ることが重要となる.さまざまな症候に一から接する救急外来は身体診察の学習における良い場面であり,指導にあたっては指導医が正しく所見をとることをベッドサイドで実演するのが最も効果的である.
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