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当院における過去11年間の小児異物誤飲症例の検討
日比生 武蔵
1
,
丘 逸宏
1
,
櫻谷 浩志
1
,
鈴木 恭子
1
,
大友 義之
1
,
清水 俊明
2
1順天堂大学医学部附属練馬病院小児科
2順天堂大学大学院医学研究科小児科・思春期科
キーワード:
小児救急
,
異物誤飲
,
消化管異物
,
摘出
,
経過観察
Keyword:
小児救急
,
異物誤飲
,
消化管異物
,
摘出
,
経過観察
pp.1396-1402
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002381
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異物誤飲は初期対応に全国的な統一見解がなく,異物の性状や,位置,小児外科の有無により対応が各施設で異なるのが現状である.今回われわれは,診療録をもとに2009~2019年に異物誤飲を主訴に順天堂大学練馬病院を受診した症例を後方視的に検討した.204例が対象となり,2歳未満が109例と半数以上を占めた.異物がX線で確認できた130例のうち,胃以遠に認めたのは108例であり,危険性が高いと判断された23例を除き全例が自然排出された.自然排出までの期間と異物の大きさ,年齢などに大きな関連は認められなかったが,胃内に存在していれば全例排泄されており,粘膜障害の可能性がなければ経過観察が望ましいことが示唆された.
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