症例
先天性内耳奇形を認めたHaemophilus influenzae type fによる細菌性髄膜炎の3歳男児例
宮地 悠輔
1,2
,
木谷 好希
2
,
文元 礼
2
,
森内 巧
2
,
新谷 亮
2
,
中村 幸嗣
2
,
勝田 友博
2
,
宮本 雄策
1,2
1川崎市立多摩病院小児科
2聖マリアンナ医科大学小児科学教室
キーワード:
反腹性髄膜炎
,
内耳奇形
,
Haemophilus influenzae
,
23価肺炎球菌ワクチン
Keyword:
反腹性髄膜炎
,
内耳奇形
,
Haemophilus influenzae
,
23価肺炎球菌ワクチン
pp.1099-1104
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000522
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近年,ワクチンの普及によりHaemophilus influenzae type b(Hib)髄膜炎やワクチンに含まれる13価血清型の肺炎球菌髄膜炎の患者数は減少を認めている.一方で無莢膜型・b型以外の莢膜型のインフルエンザ菌髄膜炎やワクチンに含まれない血清型の肺炎球菌髄膜炎の発生の報告は散見される1)2).さらに先天内耳奇形を認める場合は細菌性髄膜炎の発生リスクが高いとされている3).
今回われわれは先天性内耳奇形を認めたHaemophilus influenzae type f(Hif)による髄膜炎の1症例を経験したため報告する.
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