特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
7.自閉症スペクトラムにおけるPARS-TRの使用方法
安達 潤
1
1北海道大学大学院教育学研究院
キーワード:
自閉スペクトラム症
,
評定尺度
,
支援ツール
,
半構造化面接
,
診断補助情報
Keyword:
自閉スペクトラム症
,
評定尺度
,
支援ツール
,
半構造化面接
,
診断補助情報
pp.863-869
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000479
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PARS-TR(親面接式自閉スペクトラム症評定尺度 テキスト改訂版)の開発理念,開発目的,尺度構成,評定方法,使用上の留意点について述べた.評定方法では,実施条件,評定手順に加えて項目評定を詳述した.とくに,補足質問によって症状変動と関連する場面条件の確認が評定対象児者の理解と支援の手がかりの把握につながることを述べ,補足質問を行う際の基本的視点を解説した.使用上の留意点では,診断該当の判断におけるカットオフ値の限界性,一般母集団にPARS-TRを使用することのリスクについて述べた.PARS-TRは評定尺度であると同時に支援ツールでもあり,この点に留意した活用の重要性を論じた.
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