特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
8.発達障がい児に対する早期アセスメントと早期対応
神尾 陽子
1
,
齊藤 彩
1
,
原口 英之
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 児童・思春期精神保健研究部
キーワード:
発達障害
,
特性
,
アセスメント
,
メンタルヘルス
,
かかりつけ医
Keyword:
発達障害
,
特性
,
アセスメント
,
メンタルヘルス
,
かかりつけ医
pp.871-877
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000482
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
発達障がい児が早期に支援を受けるには,気づきから支援までの時間を短縮する必要がある.プライマリケアにおける発達障害のアセスメントは,時間を要する診断の確定よりもむしろ,まず対象児の全体像を的確に把握することが現実的であり,優先されるべきである.最近は,日本の小児で標準化された簡便なアセスメント・ツールがいくつか使用可能であり,これらを複数組み合わせることで,発達障害特性だけでなく,メンタルヘルス全般を包括的に把握し,患者一人ひとりのニーズの把握や親の理解の助けとなり得る.アセスメント結果は,地域内の紹介をスムーズにし,重要な情報共有となるものと思われる.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.