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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
2. 急性腹症
2)各論 ②小児の急性腹症
Acute abdomen in children
黒田 達夫
1
T. Kuroda
1
1神奈川県立こども医療センター
キーワード:
小児
,
急性腹症
,
初期評価
,
腹痛
,
生理
Keyword:
小児
,
急性腹症
,
初期評価
,
腹痛
,
生理
pp.519-523
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_519
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要旨
・小児急性腹症の原因疾患は先天性疾患,感染症,腫瘍,全身性内科疾患など多岐にわたる.
・救急の時間的制限内における一次的な原因疾患の鑑別診断は時に不可能であり,危急的病態を伴う危険な腹痛を見逃さない病態診断が重要である.
・Pediatric assessment triangle(PAT)により危険な病態の初期評価を行う.
・腹痛は腹膜,漿膜に分布する体性知覚性神経と臓器に分布する内臓神経で知覚される.
・腹膜炎や絞扼などの危険な腹痛は体性知覚性神経で知覚されるため,持続性,限局性の腹痛は注意を要する.
© Nankodo Co., Ltd., 2024