特集 小児科領域のクリニカルパス
腎・泌尿器疾患
柳原 剛
1
1日本医科大学武蔵小杉病院小児科
キーワード:
クリニカルパス
,
腎生検
,
オーバービュー形式
,
ユニットパス
Keyword:
クリニカルパス
,
腎生検
,
オーバービュー形式
,
ユニットパス
pp.1307-1313
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000197
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クリニカルパスは,1985 年にその概念が報告され,90 年代以降日本にも導入され始めた.当初導入された単一の時系列をもつ表形式のクリニカルパスは,患者の状態変化をみながら診療方針を調整していくような内科系疾患では導入が難しく,検査入院や外科領域を中心に用いられてきた感がある.しかし近年,さまざまなパスシステムの開発に伴い,内科系疾患はもちろん小児科領域でも少しずつ導入が進んでいる.本稿では,当院で運用を始めた腎生検のクリニカルパス(オーバービュー形式)を例に,その作成と運用について概説した.また,オーバービュー形式のパスで生じる問題点について考察し,その改善方法について検討したい.
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