診療
小児におけるアザの治療の進め方
馬場 直子
1
1神奈川県立こども医療センター皮膚科
キーワード:
乳児血管腫
,
プロプラノロール
,
毛細血管奇形
,
異所性蒙古斑
,
太田母斑
Keyword:
乳児血管腫
,
プロプラノロール
,
毛細血管奇形
,
異所性蒙古斑
,
太田母斑
pp.777-785
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000086
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小児皮膚科を初診する疾患で,最近最も多いのはアザの相談であり,乳幼児期早期に治療したいという需要の高まりを反映していると思われる.アザの診察では,まず正確な診断をしたうえで,経過観察でよいか,早期治療を要するか,今後増大したり悪性化したりしないか,皮膚以外の合併症の可能性はないかについて判断することが大切である.治療法では,最近乳児血管腫において,プロプラノロール内服治療という新しい選択肢もできたので,アップデートしておきたい.レーザー治療の適応である,毛細血管奇形や異所性蒙古斑,太田母斑などは早期治療が功を奏するため,早く専門機関に紹介していただきたい.アザの診断,治療のポイントを概略した.
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.