Japanese
English
症例
プロプラノロールが奏効した眼窩内乳児血管腫の1例
Orbital Infantile Hemangioma Successfully Treated with Propranolol
菅井 奏良
1
,
高村 さおり
1
,
福田 知雄
1
,
寺木 祐一
1
Sora SUGAI
1
,
Saori TAKAMURA
1
,
Tomoo FUKUDA
1
,
Yuichi TERAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
乳児血管腫
,
プロプラノロール
,
眼窩
,
MRI
,
超音波検査
Keyword:
乳児血管腫
,
プロプラノロール
,
眼窩
,
MRI
,
超音波検査
pp.79-82
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001764
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2カ月,女児。生後3週より後頭部に紅斑が出現,その後増大するとともに,右上眼瞼の腫大と開眼困難が生じてきた。MRIおよび超音波検査で眼窩内血管腫を確認した。生後4カ月からプロプラノロール内服治療を開始した。後頭部の血管腫は消退し,また眼窩内病変もMRIにて消失を確認後,生後1歳9カ月で内服を終了した。しかし,内服中止8カ月後右眼窩内に血管腫の再発を認め,プロプラノロールを再開し,縮小した。乳児血管腫に対するプロプラノロールの投与期間に関しては,いまだ明確な指標はないが,眼窩内血管腫では投与終了後も超音波などの画像検査を定期的に行い評価する必要があると思われた。
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