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増刊号特集 最近のトピックス2018 Clinical Dermatology 2018
5.皮膚科医のための臨床トピックス
ISSVA分類に基づく血管腫・血管奇形診療ガイドライン
Clinical guideline for vascular tumors and malformations based on ISSVA classification
岩田 洋平
1
Yohei IWATA
1
1藤田保健衛生大学医学部皮膚科学
1Department of Dermatology, Fujita Health University School of Medicine, Toyoake, Japan
キーワード:
血管腫
,
血管奇形
,
ISSVA分類
,
乳児血管腫
,
プロプラノロール
Keyword:
血管腫
,
血管奇形
,
ISSVA分類
,
乳児血管腫
,
プロプラノロール
pp.177-179
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205422
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summary
血管腫・血管奇形の診療は,様々な診療科にわたるため,標準的な診療ガイドラインが求められる.最新のISSVA分類2014に基づいた「血管腫・血管奇形・リンパ管奇形ガイドライン2017」が発表された.重要な改訂点として,乳児血管腫に対するプロプラノロール療法が挙げられる.プロプラノロールは,海外では高い有効性が確認されており,治療の第一選択となっている.本邦でも2016年にプロプラノール製剤が発売され,ガイドラインにおいても高い推奨度となっている.プロプラノロールは非選択性β遮断薬であり,徐脈,低血圧などの副作用が起こり得るため,治療に際しては小児科医との連携が必須である.また,適応症例の選択についてコンセンサスを形成していく必要がある.
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