Japanese
English
特集 血管性腫瘍
総説
乳児血管腫の最新治療~これからは痕を残さず治すことを目指す~
New therapy of infantile hemangioma
馬場 直子
1
Naoko Baba
1
1神奈川県立こども医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Kanagawa Medical Center of Children
キーワード:
苺状血管腫
,
乳児血管腫
,
プロプラノロール
Keyword:
苺状血管腫
,
乳児血管腫
,
プロプラノロール
pp.296-305
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002454
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
●自然消褪傾向を示す苺状血管腫(乳児血管腫)は産科,小児科,皮膚科でも治療など必要ないと認識され,放置されがちであったが,実際にはその後増大し,重篤な合併症や後遺症に悩む患児も多く,部位や大きさ,タイプによっては早期治療が必要な疾患である.
●乳児血管腫の治療には,従来のステロイド内服・局注やレーザー治療に加えてプロプラノロール内服治療が加わり,画期的な効果をもたらしている.
●プロプラノロール内服治療は遅くとも生後5カ月までの腫瘍増大期に開始すべきで,低血糖などの重篤な副作用をおこさないために保護者への服薬指導が重要である.
●プロプラノロール内服とレーザー治療の棲み分け,または併用療法について筆者の経験と考えを述べたい.
(「ポイント」より)
Copyright © 2021, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.