特集 日常診療で見逃されやすい頭部・神経疾患
脳性麻痺
小沢 愉理
1
,
小沢 浩
1
1島田療育センターはちおうじ神経小児科
キーワード:
非進行性
,
姿勢の異常
,
反射の異常
,
筋トーヌスの異常
Keyword:
非進行性
,
姿勢の異常
,
反射の異常
,
筋トーヌスの異常
pp.727-732
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000079
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脳性麻痺において大切な点は,①発達途上の脳が障害されること,②非進行性であること,③一過性でないこと,である.脳性麻痺の分類を念頭におくと診断や病態を把握しやすい.見逃さないためには,正常な発達過程と許容範囲,異常とみなすべき神経学的所見を知っておく必要がある.診断的特徴としては,①姿勢の異常,②反射の異常,③筋トーヌスの異常である.危険因子の確認と姿勢(自発的な動き),筋力,運動,筋緊張,病的反射を総合的に評価し,定期的なフォローが大切である.
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.