社会小児科学
島田療育センターはちおうじにおける児童虐待防止委員会の活動について
小沢 愉理
1
,
小沢 浩
1
1島田療育センターはちおうじ神経小児科
キーワード:
院内虐待防止委員会
,
CAPS
,
療育機関
Keyword:
院内虐待防止委員会
,
CAPS
,
療育機関
pp.746-750
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001788
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島田療育センターはちおうじにおける院内虐待防止委員会(CAPS)の4年間の活動を報告した.CAPS会議・通告件数は組織化したことにより増加していた.さらにCAPS報告件数,他機関からの照会件数は最近2年間で増加していた.CAPSの活動により,組織的に判断,対応が可能となり,支援を多職種で多角的に検討できるようになった.担当医・スタッフの負担の軽減と通告や連携の迅速化につながった.地域連携がスムーズになり,両方向的な関係の構築に寄与した.療育機関には重症心身障害児者や神経発達症などの虐待のリスクが高い利用者が多いため,CAPSが活動することにより虐待の早期発見・防止が可能になると思われる.
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