境界領域
脳性麻痺の病理
松山 春郎
1
Haruo MATSUYAMA
1
1脳性麻痺研究所
pp.1205-1214
発行日 1967年12月25日
Published Date 1967/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904336
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脳性麻痺とは臨床的概念であるから,これを病理解剖学的に一括して述べることは困難である.ここでは発育中の脳組織に生じたなんらかの異常の結果,臨床的に運動機能の障害を中軸とした種々雑多の症状を残した症例を取り扱うことにする.
この病因を出産とそれをさかいとして,その前後の3時期にわけて述べることにするが,われわれが病理解剖で取り扱う症例では,その病理像から,加えられた傷害が,一つ以上の時期にわかれて重複して起つたと考えられるものもある.
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