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特集 半月板―Save the Meniscus 2026
Ⅰ.半月板の基礎
半月板の歴史
History of meniscus
新井 祐志
1
,
中川 周士
1
Yuji ARAI
1
1京都府立医科大学大学院,スポーツ・障がい者スポーツ医学
キーワード:
History
,
Meniscus
,
Arthroscopy
Keyword:
History
,
Meniscus
,
Arthroscopy
pp.417-423
発行日 2026年4月30日
Published Date 2026/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003773
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古代の『ヒポクラテス全集』では膝関節の軟骨について言及されているが,半月板の記載はみられない。中世ルネサンス期の解剖書『De Humani Corporis Fabrica』において,半月板が初めて明確に描写された。治療法として,長い間,保存療法が主体であったが,19世紀になると手術療法が行われるようになり,半月板切除術が普及していった。当初,膝関節における半月板の機能は不明であったが,半月板切除術後の関節症性変化や,生体内での半月板機能が明らかになるにつれて,半月板温存の重要性が認識されるようになった。1960年代に本邦で渡辺正毅により関節鏡視下手術が確立されて以降,欧米でも急速に関節鏡が普及した。その後も関節鏡機器の改良や半月板縫合技術の進化により,半月板の新たな病態が発見され,縫合法が確立された。さらに近年では,半月板の再生医療が臨床応用されつつあり,半月板研究の発展や手術技術の向上を目指して,半月板に関する国際会議が定期的に開催されている。

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