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特集 小児股関節疾患の診断と治療
小児股関節周囲に発生する骨腫瘍の診断と治療
Diagnosis and treatment of bone tumors around the pediatric hip joint
筑紫 聡
1
Satoshi TSUKUSHI
1
1愛知県がんセンター,整形外科
キーワード:
Benign bone tumor
,
Osteoid osteoma
,
Simple bone cyst
Keyword:
Benign bone tumor
,
Osteoid osteoma
,
Simple bone cyst
pp.387-394
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003757
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要旨:日常診療で小児股関節痛の原因が腫瘍性疾患であることはまれである。まずX線像での溶骨性所見分類に基づき,命に関わる悪性骨腫瘍の鑑別を行うことが最も重要となる。不明瞭な溶骨性所見を同定した場合には速やかに専門医に紹介すべきである。骨軟骨腫,単純性骨囊腫,線維性骨異形成症,類骨骨腫は,股関節痛の原因となりうる代表的な良性骨腫瘍である。これらの疾患は特徴的な画像所見や臨床像を把握することで,診断の一助となる。特に類骨骨腫はCTを撮像しないと診断が困難なことが多く,小児股関節痛の鑑別診断に加えてほしい。大腿骨近位部は荷重負荷が強く,これら良性疾患の治療には難渋することも多い。自然経過での退縮や治癒が期待できる疾患も含まれており,それぞれの特徴的な病態を理解した上で,手術治療の選択は慎重に行う。

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