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特集 骨粗鬆症の予防・治療と最新トピックス
骨粗鬆症検診
Osteoporosis screening
伊木 雅之
1
Masayuki IKI
1
1関西医科大学,衛生・公衆衛生学講座
キーワード:
Bone mineral density
,
Fracture risk
,
Osteoporosis screening
Keyword:
Bone mineral density
,
Fracture risk
,
Osteoporosis screening
pp.1273-1278
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003566
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要旨:現行の骨粗鬆症検診は40~70歳の女性住民を5歳刻みに対象として骨密度測定を実施し,骨粗鬆症の高リスク者の早期発見を目的とする。そのため,骨粗鬆症の診断基準とは異なり,腰椎や大腿骨近位部の骨密度ではなく,測定がより簡便で安価な末梢骨骨密度や定量的超音波法を用い,判定基準も見逃しを減らすために若年成人平均値の80%を採用している。しかし,現行検診については骨折予防のエビデンスは十分ではない。その上,検診受診率は5%余りと低く,対策型の検診としては十分には機能していない。そこで,問診だけで利用できる簡便かつ安価で,しかも骨折を減少させるエビデンスのあるFRAX®のような骨折リスク評価法を活用した骨粗鬆症検診の導入が望まれる。

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