新規骨粗鬆症治療薬ロモソズマブの12カ月の治療成績

12-months clinical results of romosozumab for the treatment of osteoporosis

要旨：新規骨粗鬆症治療薬であるロモソズマブの実臨床における治療成績を検討した。対象は，ロモソズマブによる骨粗鬆症治療を開始して12カ月経過した154例である。治療成績は腰椎骨密度（BMD）とtotal hip BMD変化と骨代謝マーカー血清total P1NPで検討した。12カ月治療が継続できた症例は109例（71％）であった。12カ月後の腰椎BMDは平均13.5％増加し，total hip BMDは平均3.3％増加した。腰椎BMD，total hip BMDともに統計学的に有意な増加がみられた。血清total P1NPは治療開始1，4カ月後には有意に増加し，12カ月で有意に低下した。ロモソズマブの12カ月の治療成績は，実臨床でも良好であった。