Japanese
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臨床
大腿骨近位部脆弱性骨折患者の娘には骨密度検査を薦める価値がある
Osteoporosis screening test should be undergone for daughters of fragility hip fracture patients
菊池 直哉
1
,
西野 衆文
2
,
吉沢 知宏
2
,
日置 繁
3
,
河村 春生
1
Naoya KIKUCHI
1
,
Tomofumi NISHINO
2
,
Shigeru HIOKI
3
1県北医療センター高萩協同病院,整形外科
2筑波大学医学医療系,整形外科
3つくばセントラル病院,整形外科
キーワード:
Fragility hip fracture
,
Osteoporosis screening
,
Dual-energy X-ray absorptiometry(DXA)
Keyword:
Fragility hip fracture
,
Osteoporosis screening
,
Dual-energy X-ray absorptiometry(DXA)
pp.985-989
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000551
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要旨:大腿骨近位部脆弱性骨折患者の娘は骨粗鬆症のリスクである家族歴を有する。彼女たちを対象に脆弱性骨折一次予防の対象を効率よく抽出できるか検討した。2015年12月から2017年3月に大腿骨近位部脆弱性骨折で入院治療した患者の娘のうち,骨粗鬆症の診断と治療を受けていない36名を対象とした。対象に骨粗鬆症に関する疫学的知識を解説し,この上でFRAX質問票,閉経の有無,骨粗鬆症検診受診の有無,および骨密度検査希望の有無を調査した。骨密度検査希望者には腰椎および大腿骨近位部の骨密度を測定した。27名(75.0%)が骨密度検査を希望した。検査を行った21名(58.3%)のうち12名(33.3%)が骨粗鬆症治療開始基準に該当し,治療を開始した。大腿骨近位部脆弱性骨折患者の娘は脆弱性骨折の一次予防の対象を効率よく抽出できる可能性があり,骨密度検査を薦めるべきである。
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