Japanese
English
特集 AYA世代の整形外科医療
AYA世代のリウマチ性疾患
Rheumatic diseases in the AYA generation
瀬川 裕子
1
Yuko SEGAWA
1
1東京科学大学,整形外科
キーワード:
JIA
,
SpA
,
CNO
Keyword:
JIA
,
SpA
,
CNO
pp.125-134
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003277
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:AYA世代に多いリウマチ性疾患として若年性特発性関節炎(JIA),脊椎関節炎(SpA),慢性非細菌性骨髄炎(CNO)をとりあげる。これらの疾患に共通することは,慢性的な疼痛を伴うこと,診断が容易でないこと,生物学的製剤を含めた抗リウマチ薬による治療が必要になることが少なくないため経験のあるリウマチ医,小児リウマチ医による治療が望ましいことである。JIAでは病型によりぶどう膜炎の合併が多いこと,AYA世代の発症が多いRF陽性多関節炎では環軸関節炎の合併が多いこと,MMP-3の小児基準値が成人よりも低いことに注意する。SpAは,若年発症の場合,炎症性腰背部痛よりも四肢の関節炎で発症することが多い。また付着部炎の存在を意識する。また指趾炎,HLA-B27との関連,乾癬,炎症性腸疾患,ぶどう膜炎などの合併にも注意する。CNOは腫瘍性病変や細菌感染が否定される骨病変では鑑別に挙げ,多発性かどうかの確認にはwhole-body MRIの施行が望ましい。
![](/cover/first?img=se.0000003277.png)
Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.