Japanese
English
臨床
高校生におけるロコモティブシンドロームのリスク因子について
Risk factors for locomotive syndrome in high school students
及川 直樹
1
,
泉水 朝貴
1
,
大堀 具視
1
,
明本 聡
2
,
市川 智士
2
,
青木 光広
3
Naoki OIKAWA
1
,
Sou AKEMOTO
2
,
Mitsuhiro AOKI
3
1日本医療大学保健医療学部,リハビリテーション学科
2羊ヶ丘病院,リハビリテーション科
3札幌円山整形外科病院
キーワード:
Locomotive syndrome
,
High school students
,
Risk factors
Keyword:
Locomotive syndrome
,
High school students
,
Risk factors
pp.885-890
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003042
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要旨:ロコモティブシンドローム(ロコモ)は子どもの頃からの予防が必要であるとされている。本研究の目的は高校生におけるロコモのリスク因子を調査することとした。高校生220名を対象に片脚立ち上がりテストおよび2ステップテストの20歳代の基準値を用いてロコモ高リスク群と低リスク群に分類し,身体特性,運動習慣,子どもロコモとの関連を検討した。高リスク群は99名(45.0%)であった。子どもロコモ疑い例は95名(43.2%)であった。肥満例,子どもロコモ疑い例で高リスク群の割合が有意に大きかった。また,ロジスティック回帰分析の結果,ロコモ高リスク群と関連する因子として肥満度,子どもロコモ疑い例が抽出された。肥満し,身体の柔軟性の低下や適切な運動機能を獲得せずに成長するとロコモに移行する可能性があるため,高校生のロコモ予防啓発活動が重要である。また,本研究の結果は高校生のロコモ予防活動の指標となりうる。
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