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特集 整形外科領域におけるリアルワールドデータを用いた研究
ロコモティブシンドロームの疫学
-—住民コホートROADスタディ—
Epidemiology of locomotive syndrome;the population-based cohort study ROAD
吉村 典子
1
Noriko YOSHIMURA
1
1東京大学医学部附属病院22世紀医療センター,ロコモ予防学講座
キーワード:
Locomotive syndrome
,
Population-based cohort study
,
Epidemiology
Keyword:
Locomotive syndrome
,
Population-based cohort study
,
Epidemiology
pp.1541-1545
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001942
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要旨:2005年から開始した大規模住民コホートROAD(Research on Osteoarthritis/osteoporosis Against Disability)スタディの結果を用いて,ロコモの疫学指標を推定した。これら疫学指標については2020年9月に改定されたロコモ度1,2,3の臨床診断値を用いた。改定臨床判断でロコモ度1以上該当(旧臨床判断値でロコモ度1)の有病率は全体の69.8%(男性68.4%,女性70.5%),ロコモ度2以上該当(旧臨床判断値でロコモ度2)の有病率は全体の25.1%(男性22.7%,女性26.3%)であった。ロコモ度3は,全体の約1割が該当し,女性に多い傾向にあったが,有意ではなかった。またこの集団を6年間追跡したところ,ロコモ度0に対して,ロコモ度1,2は有意なリスクの上昇を認めなかったが,ロコモ度3は要介護のリスクを有意に上げることがわかった。
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