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特集 骨折治療の現在地を知る!
Ⅱ.外傷治療のシステム
日本版best practice tariff
-―多職種による骨折リエゾンサービス:日本の最先端はこれだ!―
Japanese best practice tariff;multidisciplinary fracture liaison ervice;Japan’s leading edge !
福田 文雄
1
,
原 夏樹
1
,
林 豪毅
1
Fumio FUKUDA
1
1北九州総合病院,整形外科
キーワード:
Hip fracture
,
Fracture liaison services
,
Multidisciplinary collaboration
Keyword:
Hip fracture
,
Fracture liaison services
,
Multidisciplinary collaboration
pp.469-475
発行日 2024年4月30日
Published Date 2024/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002958
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当院では2015年から早期手術を,2018年から骨折リエゾンサービスによる二次性骨折予防を実践している。その転機は英国整形外科学会・老年医学会が作成した「BOA/BGS Blue Book」である。また,年間1,100件の大腿骨近位部骨折の手術を24時間以内に行うスウェーデンの病院を見学する機会を得た。そこでは初療から整形老年科医が主治医として術前評価を行い,整形外科や麻酔科に手術が依頼される,日本とは真逆のシステムが構築されていた。院内の科科連携による早期手術,二次性骨折予防として多職種連携による骨折リエゾンサービスチームが介入し「治療開始」を,退院後は地域連携によって「治療継続」を行った。海外に遅れること20年,2022年,日本でも緊急手術加算4,000点と二次性骨折予防継続管理料1,000点および症例登録制度が始まった。今後,治療の標準化と患者および医療スタッフの集約化が進む可能性がある。
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