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特集 児童虐待における整形外科医の役割
児童虐待の評価
-―小児整形外科医の立場から―
Orthopaedic aspects of child maltreatment
横井 広道
1
,
飛梅 祥子
1
Hiromichi YOKOI
1
1国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター,小児整形外科
キーワード:
Child abuse
,
Fracture
,
Skeletal screening
Keyword:
Child abuse
,
Fracture
,
Skeletal screening
pp.143-151
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002868
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要旨:虐待は小児期の重要な鑑別疾患として評価しなければならない。虐待かどうかの判断は外来診療の場で判断することは難しい。少しでも虐待が疑われる例は院内の子ども虐待対応チーム(CPT)に連絡する体制が構築されていることが重要であり,クリニックであれば鑑別診断を理由としてCPTのある総合病院に紹介して見過ごさないようにすることが大切である。虐待が疑われる場合には全身骨スクリーニング(単純X線検査)による評価が必要である。肋骨骨折は虐待に特異性の高い骨折であり,診断に留意すべきである。児の外傷が虐待によるものかどうかを評価するには,全身の外傷を正確に診断することが必要であり,運動器の専門家としての整形外科医の果たす役割は大きい。
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