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特集 児童虐待における整形外科医の役割
しつけと体罰
-―身体的虐待の支援体制―
Corporal punishment;support system for physical abuse
小橋 孝介
1
Kosuke KOHASHI
1
1鴨川市立国保病院,総合診療科
キーワード:
Child abuse
,
Corporal punishment
,
Adverse childhood experience
Keyword:
Child abuse
,
Corporal punishment
,
Adverse childhood experience
pp.135-141
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002867
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要旨:子ども虐待は子どもを中心として「子どもの安全・安心」という視点で捉え,支援的対応を中心に行っていかなければ,減らすことができない。児童相談所へ通告し保護することだけが虐待対応ではない。子ども虐待を予防し減らしていくためには,私たちが子ども虐待に対する意識を変えていくことが求められている。家庭内での事故による外傷であっても,事故予防という視点で少なくとも支援的対応につなげていく必要がある。体罰についても2020年4月より子ども虐待として法律により禁止された。身体的な行為のみならず,言葉によって子どもの心を傷つける行為も含まれる。体罰を予防していくためには,日本に根付く体罰文化を変えていかなければならない。医療の現場で体罰の存在に気づいたのであれば,支援的対応につなげ,体罰によらない子育ての具体的な方法を伝えていくことが求められる。
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