Japanese
English
特集 Hip-Spine-Knee syndrome
THA施行後に脊柱変形矯正固定を行う場合の注意点
-―脱臼例を踏まえて―
Careful points when doing spinal corrective surgery after total hip arthroplasty
古橋 弘基
1
,
星野 裕信
1
,
大和 雄
1
,
戸川 大輔
1
,
松山 幸弘
1
,
小山 博史
2
Hiroki FURUHASHI
1
,
Hiroshi KOYAMA
2
1浜松医科大学,整形外科
2十全記念病院
キーワード:
Total hip arthroplasty(THA)
,
Dislocation
,
Spinopelvic fusion
Keyword:
Total hip arthroplasty(THA)
,
Dislocation
,
Spinopelvic fusion
pp.829-836
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000511
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要旨:脊柱変形矯正固定とTHAの合併例は合併症が多いことが知られている1)~2)。THA後に脊柱変形矯正固定術を行う際,骨盤の前傾,脊椎-骨盤の可動性低下のため,THA後方脱臼のリスクが高くなる。当院でTHA後に脊柱変形矯正固定を行った10例13股のうち5股(38%)に後方脱臼がみられた。脱臼の有無で比較すると,脊椎手術による仙骨傾斜角の矯正量や脊椎術後のTHAインプラントアライメントに差はなく,脱臼の危険因子を同定することは困難であった。THA後の脊柱変形矯正固定では,インプラントだけでなく骨も含めたインピンジメントシミュレーションを行い,矯正量や術式の調整を検討することが重要である。
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