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特集 整形外科におけるコンピュータ支援技術
膝関節におけるナビゲーションを用いた骨切り術
Navigated knee osteotomy
長谷川 正裕
1
,
湏藤 啓広
1
Masahiro HASEGAWA
1
1三重大学大学院医学系研究科,整形外科学
キーワード:
Navigation
,
Osteotomy
,
Knee
Keyword:
Navigation
,
Osteotomy
,
Knee
pp.1069-1076
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002674
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要旨:楔状開大式高位脛骨骨切り術(OWHTO)の良好な術後成績獲得のためには,正確な下肢アライメントが要求される。ナビゲーションは高位脛骨骨切り術(HTO)にも利用可能であり,大腿骨遠位,脛骨中央部および脛骨骨切り部近位にピンを刺入し,3個のトランスミッターを装着することにより,下肢アライメントだけでなく,% mechanical axis(%MA),脛骨後傾変化も容易に確認できる。術中の被曝軽減にも有用である。メタアナリシスにおいて,ナビゲーション使用例が非使用例より下肢アライメントが有意に良好で,脛骨後傾増大も予防できることが示されている。ナビゲーションはHTOにおいても,有用な手術支援システムであるが,長期成績に差が出るのかは今後の課題である。
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