Japanese
English
特集 脊柱変形矯正の進歩
ナビゲーション支援下椎弓根スクリュー刺入
Navigation-assisted pedicle screw insertion
上原 将志
1
,
大場 悠己
1
,
池上 章太
1
,
清水 政幸
1
,
髙橋 淳
1
Masashi UEHARA
1
1信州大学医学部附属病院,整形外科
キーワード:
Navigation
,
Pedicle screw
,
Computer assisted
Keyword:
Navigation
,
Pedicle screw
,
Computer assisted
pp.173-177
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002033
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:椎弓根スクリュー(PS)による後方固定術は固定力が強固であるが,椎弓根径が細い頚胸椎レベルや回旋を伴う脊柱変形症例において,スクリュー逸脱による神経・血管・臓器損傷などの重篤な合併症を起こすリスクがある。ナビゲーションシステム導入により安全なPS刺入が可能となった。しかしながら,ナビゲーションを使用してもスクリュー逸脱を完全に防ぐことはできず,特に頚椎へのPS刺入は逸脱率が高く,外側に逸脱しやすいため,同レベルのPS刺入は十分気をつける必要がある。近年,ハイブリッドナビゲーション手術室などの術中CTナビゲーションの開発により,ナビゲーションの精度が改善された。さらに安全なPS刺入を行うためにナビゲーション使用時のPS逸脱の傾向を理解し,適切にナビゲーションを利用して手術技術の向上に努めることが必要である。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.