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特集 整形外科におけるコンピュータ支援技術
寛骨臼・骨盤輪骨折に対するリアルタイム三次元フルオロスコピックナビゲーション
Real-time three-dimensional fluoroscopic navigation for acetabular and pelvic ring fractures in hybrid operation room
仲宗根 哲
1
,
高江洲 美香
2
Satoshi NAKASONE
1
,
Mika TAKAESU
2
1琉球大学,整形外科
2中部徳洲会病院,整形外科
キーワード:
Acetabular and pelvic ring fractures
,
Hybrid operation room
,
Navigation
Keyword:
Acetabular and pelvic ring fractures
,
Hybrid operation room
,
Navigation
pp.1101-1109
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002679
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要旨:ハイブリッド手術室の放射線透視装置は,撮影範囲が広く,高画質な透視画像が得られる。手術台はX線透過性であり,術中にC-arm cone-beam CT撮影が可能である。また付属のリアルタイム三次元フルオロスコピックナビゲーションが可能である。このナビゲーションを用いて経皮的スクリュー固定術を105例に行い,合計307本のスクリューを挿入した。手術時間は平均95分,出血量は平均8.6mlであった。スクリューの逸脱はなく,術中血管損傷,神経損傷はなかった。また,観血的整復固定術を52例に行った。手術時間は平均395分,出血量は平均1,204mlであった。52例中20例にスクリュー固定術を追加し,合計31本のスクリュー挿入を行った。観血的整復固定術では正確なスクリュー挿入だけでなく,術中CTで整復の程度やプレートの位置を確認することができ,ハイブリッド手術室における寛骨臼・骨盤輪骨折のナビゲーション手術は有用と思われた。
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