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特集 コンピュータ支援手術の現状と課題
高位脛骨骨切り術のコンピュータ支援手術
-―コンピュータ支援による術前計画,術中支援,術後評価―
Computer-assisted surgery in high tibial osteotomy;computer-assisted preoperative planning, operation, and assessment
川上 秀夫
1
Hideo KAWAKAMI
1
1一般財団法人住友病院,整形外科
キーワード:
Computer-assisted surgery
,
High tibial osteotomy(HTO)
,
Navigation
Keyword:
Computer-assisted surgery
,
High tibial osteotomy(HTO)
,
Navigation
pp.1261-1268
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000611
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要旨:高位脛骨骨切り術(HTO)はX線評価に基づいて術前計画を立て,術中のX線透視下に骨切り位置および矯正角度を決める方法が一般的だが,二次元評価のために回旋の影響による矯正角度のばらつきもみられた。矯正角度の精度が術後成績に影響するためコンピュータ支援技術も確立されてきた。コンピュータ支援によるHTOでは三次元骨モデルから術前計画を立て,術中ナビゲーションで骨切りの精度を上げ,リアルタイムに下肢荷重軸の変化を三次元的に評価できるため正側面で正確な矯正角度を調整できる。TKAナビゲーション手術と併用して使えるHTOナビゲーション手術機器も開発されている。従来法とHTOナビゲーション手術の比較研究では矯正角度の精度はコンピュータ支援による手術の方が有意に高いという報告が多いが,短期の臨床成績は有意差が出ていない。HTOにおけるナビゲーション手術は弱点も理解して使用することが必要である。
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