肩甲骨に発生した骨孤立性形質細胞腫の1例

Solitary plasmacytoma of bone in the scapula；a case report

要旨：骨孤立性形質細胞腫（SPB）は単一骨に限局したまれな形質細胞腫瘍である。症例は79歳女性で，左肩甲骨関節窩に骨皮質の菲薄化を伴う多房性の溶骨像を認めた。切開生検を行い形質細胞腫と診断された。血液生化学検査は異常なく，全身骨CTでは肩甲骨以外には溶骨像を認めず，骨髄穿刺では異常なく，肩甲骨発生SPBと診断した。50Gyの放射線照射を行い，治療後2年の現在，病変の進行はなく，多発性骨髄腫への移行もない。