発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002122101
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68歳女.左肩甲骨の弾発を主訴とした.上肢を前方挙上すると肩甲骨下部に腫瘤を認め,CT及びMRIより内部が一部脂肪であると考えられる腫瘍性病変の存在を確認し,手術的に切除した.病理組織所見より,弾性線維腫であると診断した.本症例では通常の発生部位よりもやや頭側の肩甲胸郭関節部に腫瘤が生じたため,肩甲骨外転時は肩甲骨内縁が腫瘤を乗り越える際に弾発を生じ,肩甲骨内転時は肩甲下窩に腫瘤が嵌頓することで弾発が生じたと考察した
©Nankodo Co., Ltd., 2002