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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅳ.小児脊椎脊髄疾患の画像診断:実践編
小児脊柱変形に対する画像検査の選択
Diagnostic imaging selection for pediatric spinal deformity
小谷 俊明
1
,
佐久間 毅
1
,
飯島 靖
1
,
南 昌平
1
Toshiaki KOTANI
1
1聖隷佐倉市民病院,整形外科
キーワード:
Scoliosis
,
Imaging
,
Spinal deformity
Keyword:
Scoliosis
,
Imaging
,
Spinal deformity
pp.615-620
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002554
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要旨:小児脊柱変形において画像検査の役割は大きく,診断や治療方針を決定する重要なツールである。主にX線像,MRI,CTを用いており,それぞれの特徴や意義,注意点を理解しておく必要がある。X線像は,立位で撮影し,初診時には全脊椎2方向での撮影を行う。被曝軽減の点で,AP(anteroposterior)viewよりPA(posteroanterior)viewの方が望ましい。また,側弯症でのCobb角の評価では,正確な肢位が取れているか,終椎を誤っていないか,非構築性の側弯ではないかなどの注意が必要である。MRIは,非典型的な症状を有する症例や,術前症例などで,Chiari奇形,脊髄空洞症,腰椎分離症の合併の有無を判断する目的で行う。CTはX線像ではわかりにくい形態評価ができ,術前プランニングとして極めて有用であるが,小児は放射線による影響を受けるリスクが高いため,必要性とリスクを十分考慮すべきである。
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