脊柱変形A to Z 思春期の脊柱変形
手術的治療 長期成績
赤澤 努
1
,
小谷 俊明
,
佐久間 毅
,
南 昌平
1聖隷佐倉市民病院 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
骨ねじ
,
生活の質
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
分散分析
,
腰痛
,
治療成績
Keyword:
Analysis of Variance
,
Bone Screws
,
Quality of Life
,
Surveys and Questionnaires
,
Scoliosis
,
Spinal Fusion
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
pp.836-840
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013330171
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脊柱側彎症手術後長期経過した602例に対して健康関連QOLに関するアンケート調査を行い、136例より有効回答を得た。内訳は特発性側彎症80例(男7例、女73例、平均47.4歳;IS群)、非特発性側彎症56例(男18例、女38例、平均46.4歳;non-IS群)で、平均経過観察期間はそれぞれ31.3年、30.9年であった。Scoliosis Research Society Outcome Instrument日本語版では、対照健常者80例(男7例、女73例、平均46.7歳;CTR群)とあわせた3群間で「疼痛」「精神」に有意差はなく、「満足度」もIS群とnon-IS群で有意差はなかったが、「機能」「自己イメージ」はIS群およびnon-IS群がCTR群よりも有意に低値であった。Roland-Morris Disability Questionnaire日本語JOA版では、腰痛のスコアがnon-IS群でCTR群よりも有意に悪かった。既婚率および既婚女性の出産数はnon-IS群、IS群、CTR群の順に低く、それぞれ3群間、IS群とCTR群間以外で有意差が認められた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013