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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅲ.小児脊椎脊髄疾患の画像診断:基礎編
小児脊椎疾患の画像診断の重要性
Importance of diagnostic imaging in patients with pediatric spinal diseases
菅原 亮
1
,
吉川 一郎
2
,
渡邉 英明
3
,
滝 直也
3
,
小沼 早希
3
,
竹下 克志
1
Ryo SUGAWARA
1
,
Ichiro KIKKAWA
2
,
Hideaki WATANABE
3
1自治医科大学,整形外科
2那須中央病院,整形外科
3自治医科大学とちぎ子ども医療センター,小児整形外科
キーワード:
Diagnostic imaging
,
Pediatric spinal disease
,
Back pain
Keyword:
Diagnostic imaging
,
Pediatric spinal disease
,
Back pain
pp.607-613
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002553
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要旨:日常診療において,側弯症や腰椎分離症などを除く小児脊椎疾患に遭遇する機会は少ない。もし背部痛,腰痛を主訴とする小児患者に遭遇した場合は,疼痛を生じる疾患,特に腫瘍性病変や炎症性疾患といった頻度が少ないながらも見逃してはならない疾患の可能性を念頭に置く必要がある。病歴や身体所見からおおよその鑑別を進め,その診断のための最も低侵襲で診断精度が高い画像検査を行うことが重要である。単純X線検査は小児脊椎疾患におけるスクリーニング検査として有用であり,まず行うべき検査であることには異論がない。診断がつかない場合はCT,MRIなどの他のモダリティを活用するべきであるが,それぞれのメリット・デメリットを理解した上で検査を行うべきである。
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