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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅱ.成人の脊椎脊髄疾患の画像診断
頚椎・頚髄病変(整形外科疾患)のdynamicな画像解析
-―主にdynamic CTについて―
Image analysis of dynamic CT for cervical spine
伊藤 圭吾
1
Keigo ITO
1
1中部ろうさい病院,整形外科
キーワード:
Bone union
,
Range of motion
,
Dynamic CT
Keyword:
Bone union
,
Range of motion
,
Dynamic CT
pp.541-549
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002545
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要旨:Multi-planar reconstruction CTの登場にて,単純X線像よりも詳細に病態部分が映し出され,前・後屈位での撮影(dynamic CT)などを加えることにより,動的評価も行えるようになった。このdynamic CTを脊椎固定術後の骨癒合判定方法として用いて,頚椎と腰椎において後屈撮影で単純X線像よりも癒合不全と判定できることが多いことが判明した。また,脊髄造影後CTを動的撮影(dynamic-MCT)することにより面積の動的評価も可能となった。頚椎後縦靱帯骨化症(C-OPLL)では骨化が椎間板後方で連続していても椎間可動性は残余しており,脊髄面積にも変化を生じていた。骨粗鬆性椎体骨折では後屈位で狭窄が強くなるタイプのみでなく,前屈位での椎体突出にて狭窄が強くなるタイプも存在した。正常胸椎ではむしろ前屈位で脊髄面積は減少していた。後弯が影響しているものと思われる。
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