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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅱ.成人の脊椎脊髄疾患の画像診断
頚椎変性疾患と全身アライメント評価
Impact of cervical alignment on the treatment for degenerative cervical diseases
大島 寧
1
Yasushi OSHIMA
1
1東京大学医学部,整形外科・脊椎外科
キーワード:
Kyphosis
,
Sagittal vertical axis
,
Cervical myelopathy
Keyword:
Kyphosis
,
Sagittal vertical axis
,
Cervical myelopathy
pp.533-539
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002544
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要旨:本邦で頚椎手術を受ける患者の多くは脊髄症であり,発育性狭窄を伴うことも多い。軽度の不安定性あるいは後弯であれば頚椎後方支持組織を可能な限り温存した後方除圧術で十分に対応できるはずであるが,T1 slopeが大きい症例などでは術後の後弯変形が成績不良に直結するため注意が必要である。頚椎後弯症における固定術においては,胸腰椎での代償があるかどうかで手術方針を検討することになるが,代償がなされていない症例などでは固定範囲に悩むことが多く,胸腰椎の後弯とからめて総合的に判断する必要がある。頚髄症への治療と変形矯正の治療を混同することなく,頚椎アライメントを意識して治療していくことが肝要である。
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