内視鏡下経椎間孔腰椎椎体間固定術後の骨癒合状況 -―CTによる検証―

Bone union after ME-TLIF（microendoscopic transforaminal lumbar interbody fusion）；verification by CT

要旨：腰椎椎体間固定術においてはさまざまな方法が報告されている。当院では内視鏡システムと経皮的椎弓根スクリューシステムを使用した内視鏡下経椎間孔腰椎椎体間固定術を採用してきた。今回，cage形状の影響も含めてCTにて骨癒合状況を検証した。術後1～2年での椎間内癒合率は32％であり従来法の報告よりも低率であった。また，2年以降での骨癒合率は1～2年と比較して上昇しており，本術式の骨癒合形態が遷延癒合であると考えられた。その影響もあり椎間不安定性の存在で生じると考えられる椎間外骨性架橋，椎間関節癒合が一定の割合に認められた。Cage形状の影響についてbullet shaped cageとkidney shaped cageの比較では椎間内癒合率には差を認めなかった。