Japanese
English
原著
成長期新鮮腰椎分離症における体幹硬性装具装着下のストレッチングが骨癒合と柔軟性に与える影響
Effects of stretching under hard brace on bone union and flexibility in fresh lumbar spondylolysis
三宅 秀俊
1
,
石川 徹也
1
,
杉山 貴哉
1
,
氷見 量
1
Hidetoshi MIYAKE
1
,
Tetsuya ISHIKAWA
1
,
Takaya SUGIYAMA
1
,
Ryo HIMI
1
1静岡みらいスポーツ・整形外科
キーワード:
成長期新鮮腰椎分離症
,
ストレッチング
,
柔軟性
,
骨癒合
Keyword:
成長期新鮮腰椎分離症
,
ストレッチング
,
柔軟性
,
骨癒合
pp.995-1000
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203164
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要旨 【目的】成長期新鮮腰椎分離症患者において,ストレッチング時の体幹硬性装具装着の有無が骨癒合と柔軟性に影響するか検討した.【方法】対象は体幹硬性装具を装着し骨癒合を図った者であり,ストレッチング時の硬性装具装着の有無により時期によって旧プロトコル群(293例)と新プロトコル群(65例)の2群に分類した.骨癒合評価は骨癒合率,骨癒合期間とした.柔軟性評価として初回時と骨癒合時に立位体前屈距離,下肢伸展挙上角度,踵殿部間距離,股関節外旋可動域,股関節内旋可動域,Thomas testを行った.【結果】骨癒合率は旧プロトコル群85.8%,新プロトコル群92.2%であった.全柔軟性項目にて旧プロトコル群,新プロトコル群ともに骨癒合時は初回時と比較し有意に改善していた(p<0.01).骨癒合時の柔軟性についてThomas testは新プロトコル群のほうが旧プロトコル群と比較して陽性者の割合が有意に低かった(p<0.01).その他の柔軟性項目は有意差を認めなかった.【結語】新プロトコル群は骨癒合率が上昇し,柔軟性が改善したので,より有効なプロトコルであると考えられた.
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