Japanese
English
特集 創外固定でなければできない治療
足関節外傷・疾患の創外固定の有用性
Ilizarov external fixator for the ankle injuries and disorders
大塚 和孝
1
,
寺本 司
2
Kazutaka OTSUKA
1
,
Tsukasa TERAMOTO
2
1長崎記念病院,整形外科
2福島県立医科大学,外傷学講座
キーワード:
External fixation
,
Fibula
,
Distal tibial oblique osteotomy(DTOO)
Keyword:
External fixation
,
Fibula
,
Distal tibial oblique osteotomy(DTOO)
pp.183-190
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000343
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:外傷や疾患により失われた関節機能再建の最大の目的は関節適合の獲得と異常可動性の減少であり,内固定後の関節安定性は画像上の整容よりも優先されるべきである。ほんのわずかな短縮転位のみでも足関節に機械的不安定性をもたらす腓骨の整復は足関節周辺骨折の治療における最重要ポイントであり,直視下の整復が困難な近位部での骨折や粉砕骨折にはイリザロフ法を利用した整復法が有用である。遠位脛骨斜め骨切り術は関節症変化の進行で不安定化した関節面の接触面積を増やし,関節の安定化と荷重分散による治療効果を期待した変形性足関節症に対する関節温存術である。血行や軟部組織に乏しい部位で大きな一期矯正を行うため局所の侵襲を減らすよう手術展開を抑えたいところであり,数本の鋼線の侵襲のみで強固な固定が得られるイリザロフ創外固定器が有用である。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.