Japanese
English
臨床
一時的に創外固定器を使用しstaged operationを行った症例の治療成績
Clinical results of staged operation with temporary external fixation
津田 亮二
1
,
廣村 健太郎
1
,
川原 範夫
1
Ryoji TSUDA
1
1金沢医科大学,整形外科
キーワード:
Fracture
,
External fixation
,
Staged operation
Keyword:
Fracture
,
External fixation
,
Staged operation
pp.1411-1416
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000650
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要旨:初期治療に創外固定を施行し,二期的に内固定を行い6カ月以上経過観察できた25例28肢を対象に治療成績を検討した。創外固定を施行してから最終内固定までの平均待機期間は16.2日であり,待機期間中に創外固定ピンの刺入部感染や,ピンのlooseningを認めた症例はなかった。全例骨癒合が得られており,最終内固定から骨癒合までの期間は平均9.9カ月であった。受傷時に低酸素脳症を合併した症例で誤嚥性肺炎を認めた1症例を除き,他全例で待機期間中の内科的疾患,重度の褥瘡や症候性静脈血栓塞栓症の合併はなかった。近年,一期的内固定の有用性が散見されるが,初療時には,骨折部が短縮や転位したままCT検査を行うため,骨折部の詳細な状況の把握が難しい。創外固定を使用し長軸牽引を行い,再度CTなどの検査をして綿密に術前計画を立ててから,二期的に内固定を行うことで安全に手術を施行することができた。
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