Japanese
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特集 創外固定でなければできない治療
多発外傷のダメージコントロールにおける創外固定の役割
Role of external fixation in damage control surgery for polytrauma
加藤 成隆
1
Narutaka KATOH
1
1福島県立医科大学外傷学講座,総合南東北病院外傷センター
キーワード:
Damage control
,
External fixation
,
Trauma
Keyword:
Damage control
,
External fixation
,
Trauma
pp.143-152
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000337
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要旨:多発外傷においてダメージコントロールを行うことによって生命予後の改善や合併症を減らすことができるが,一時的に骨折を固定し,全身状態を安定させるための手段として創外固定が最も有用である。一時的な創外固定ではあるが,最終固定を見据えた組み方を行い,軟部組織の状態にも注意する。創外固定法を熟知し,より低侵襲で骨折部を安定化させることにより,全身状態をより早く安定させ,早期に最終固定を行えるようにすることが重要である。コンバージョンのタイミングとしては,全身状態の指標としてsecond hit theoryという考えや,血中IL-6値や血清乳酸値を参考にするとよい。また局所の状態としては軟部組織損傷の程度や腫脹の消退の程度を判断し,内固定を行う。2週以内にその目途が立たない場合は最終固定を創外固定で行う。
![](/cover/first?img=se.0000000337.png)
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