Japanese
English
特集 骨端症の現状と実際
Panner病の病因・診断と治療
Panner disease
関 敦仁
1
Atsuhito SEKI
1
1国立成育医療研究センター
キーワード:
Lateral condyle
,
Elbow
,
Epiphysis
Keyword:
Lateral condyle
,
Elbow
,
Epiphysis
pp.1259-1264
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002281
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要旨:Panner病は上腕骨外側顆の無腐性壊死であり,4~10歳の男児の利き腕に多い。肘関節の軽度の運動制限と運動時痛で発見される。治療では肘の過度の使用を控えるよう指導するが,初期に痛みがあればシーネや装具で上肢の安静を図る。ほとんどの例で2年ほどで自然修復を認め,予後は良好である。上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎との鑑別が重要である。単純X線像はPanner病では上腕骨外側顆骨端核全体の不整像とまだらな透亮像を認めるが,離断性骨軟骨炎では上腕骨小頭前外側部に限局した病変を認めることが多い。同様の所見をMRIで観察することも鑑別に有用である。
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