発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001152360
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症例は5歳女児で右肘関節痛を主訴とした.自転車乗用中に転倒し右手をついて受傷した.上腕骨外顆骨折と診断された.右肘の腫脹は高度で,右肘関節の後外側面に皮下出血を伴っていた.自動運動は不能であった.単純X線で上腕骨外顆骨片に約80°の回旋単位を認め,Wadsworth分類のタイプIII,井上の分類のV型であった.肘頭には骨幹端部骨片を認めSalter-HarrisII型に相当する骨端線損傷が示唆された.断層撮影では鉤状突起の小骨片が明らかになった.所見より肘頭骨折および鉤状突起骨折を合併した上腕骨外顆骨折と診断し観血的整復固定術を施行した
©Nankodo Co., Ltd., 2001