Japanese
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研究
背屈転位型橈骨遠位端関節内骨折に対する掌側プレート固定時の遠位スクリュー本数と矯正損失との関係
Relationship between the number of the distal screws and the correction loss in volar plating for dorsi-flexed intraarticular fracture of the distal radius
安岡 寛理
1
,
越智 龍弥
1
,
松下 任彦
1
,
中原 潤之輔
1
,
浦田 泰弘
1
Hiromichi YASUOKA
1
1くまもと県北病院,整形外
キーワード:
Number of the distal screws
,
Correction loss
,
Distal radius fracture
Keyword:
Number of the distal screws
,
Correction loss
,
Distal radius fracture
pp.1203-1206
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002266
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要旨:背屈転位型の橈骨遠位端関節内骨折を掌側ロッキングプレートで固定した症例における,遠位端骨片に挿入したスクリューの本数と術後矯正損失との関係を調べた。DVR anatomicプレート(ジンマー・バイオメット社)使用群は遠位列・近位列ともに必ず挿入し,遠位端骨片の固定に6~7本のスクリューを使用した。Dual Loc Radiiプレート(メイラ社)使用群は遠位列のみにスクリューを挿入し,遠位端骨片の固定に4~5本を使用した。65歳以上の女性のAO分類type C2およびC3骨折における術後矯正損失に関して2群間比較を行ったが,両群間の矯正損失に統計学的有意差はなかった。よほど高度な粉砕を伴わない限り,遠位端骨片がAO分類type C2およびC3骨折であっても,遠位端骨片に使用するスクリューは4~5本でも十分な固定力を有し,術後問題となる矯正損失を生じることは少ない。
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