机上の想いのままに
儒学,道教と仏教についての雑考
西野 仁樹
1
Jinju NISHINO
1
1東和病院,整形外科
pp.1062-1062
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002230
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儒学の祖である孔丘(孔子)は,いにしえを実現すべき理想社会と想定し,それへの復古を目的とした哲学を唱えた。実際,それを実現しようとして,政治に参画しようと試み失敗している。『論語』の第七編「述而」に「子不語怪力亂神」(怪力・乱神については語らず)とあり,あくまでも現実世界で思想を展開しており,超越者(神)については触れるのを避けている。老荘思想の基本概念「無為自然」もあくまでも現世での処世のうえでの哲学であった。
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