Japanese
English
臨床
大腿骨近位部骨折におけるHb値の変化
-―輸血と抗血栓薬との関連―
Change of hemoglobin levels with proximal femoral fracture
若杉 正嗣
1
,
須田 健
1
,
佐藤 剛
1
,
今尾 貫太
1
,
高木 繁
1
,
三輪 仁
1
Masashi WAKASUGI
1
1新潟県立新発田病院,整形外科
キーワード:
Hemoglobin
,
Transfusion
,
Proximal femoral fracture
Keyword:
Hemoglobin
,
Transfusion
,
Proximal femoral fracture
pp.1069-1073
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002232
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要旨:大腿骨近位部骨折の手術症例を転子部骨折/頚部骨折の2群に分け,周術期のHb値推移を検討した。転子部骨折で入院時Hb値は有意に低く,術後のHb値低下量は頚部骨折で有意に大きかった。輸血なし症例の比較でも同様の傾向がみられ,その2群の抗血栓薬内服有無の比較でも有意差はみられなかった。転子部骨折では早期に輸血が施行されており,骨折受傷に伴う出血の影響が考えられる。頚部骨折では術後も長期にわたり輸血が施行されている症例があり,手術侵襲による出血の可能性が示唆された。
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