Japanese
English
特集 足関節周囲外傷の治療
腓骨筋腱脱臼の治療トピックス
Treatment topics of peroneal tendon dislocation
西村 明展
1
,
中空 繁登
3
,
千賀 佳幸
2
,
福田 亜紀
3
,
加藤 公
3
,
須藤 啓広
2
Akinobu NISHIMURA
1
,
Shigeto NAKAZORA
3
,
Yoshiyuki SENGA
2
1三重大学大学院,スポーツ整形外科
2同上,運動器外科学
3鈴鹿回生病院,整形外科
キーワード:
Recurrent peroneal tendon dislocation
,
Ultrasonography
,
Endoscopic surgery
Keyword:
Recurrent peroneal tendon dislocation
,
Ultrasonography
,
Endoscopic surgery
pp.1037-1042
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002225
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要旨:腓骨筋腱脱臼(PTD)は足関節捻挫と誤診されたり,保存療法に抵抗したりすることが多いため,反復性腓骨筋腱脱臼(RPTD)に移行しやすい。RPTDであっても診察室で脱臼を再現できれば,診断は容易であるが,必ずしも脱臼が再現できるわけではない。近年,進歩が著しい超音波検査装置を使用し,腓骨筋腱鞘内に液体を注入することで,仮性囊の有無を評価し,もし仮性囊が存在すればRPTDと診断できる。一方,RPTDの手術療法に関して関節鏡およびその関連機材の発達に伴い,鏡視下で行う試みがなされている。鏡視下手術では鏡視下の手技に習熟する必要があること,煩雑で手術時間が長くなる傾向がある一方で,第4腓骨筋腱や短腓骨筋の筋腹低位などの破格に対し上腓骨筋支帯を切開することなく,観察・処置することが可能で,美容面でも従来法に比較して優れている。
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