臨床経験
外傷性腓骨筋腱脱臼
高沢 晴夫
1
,
福沢 玄英
2
,
土屋 弘吉
1
Haruo TAKAZAWA
1
1横浜市立大学整形外科
2太田総合病院整形外科
pp.894-900
発行日 1969年11月25日
Published Date 1969/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904156
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はじめに
腱の外傷性脱臼は腱断裂に比較すると割合に稀なものであり,通常は解剖学的に特有な部位,すなおち腱が骨突出部の周りで,あるいは筋膜の仕切りの中でその方向を変える場所で生ずる.
現在までに上腕二頭筋腱,指伸筋腱,腓骨筋腱,前・後脛骨筋腱等の脱臼の報告がなされているが,一般に下肢に多く,なかんずく腓骨筋腱にもつとも頻発するとされている.
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