Japanese
English
臨床経験
外傷性腓骨筋腱脱臼の1例
Traumatic Dislocation of the Peroneal tendons. A Case Report
渡辺 省二
1
,
梅田 真一郎
1
,
清水 俊治
1
Shoji WATANABE
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
腓骨筋腱脱臼
,
dislocation of the peroneal tendons
Keyword:
腓骨筋腱脱臼
,
dislocation of the peroneal tendons
pp.933-936
発行日 1982年9月25日
Published Date 1982/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906612
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腓骨筋腱脱臼は,1803年にMonteggiaが,バレエダンサーに発生したものを報告したのに初まり,本邦においては,斎藤1)が,1935年に報告している.臨床上は,それほど稀とは思われないが,その症例報告数は,比較的少ないと言える.腱の脱臼は,上腕三頭筋腱,指伸筋腱腓骨筋腱,前,後脛骨筋腱などで報告があるが,とりわけ,腓骨筋腱に多いとされる.また,北田ら3)が,1977年に分類している様に腓骨筋腱脱臼には,先天性脱臼と後天性脱臼があり,後者はさらに外傷性のものと非外傷性のものに分けられる.
われわれは,この後天性外傷性腓骨筋腱脱臼例を1例体験し,これに対し,Ellis-Jones変法を実施し良好な結果を得ると共に,その発生に関し,いささかの知見を得たので,文献的考察を加え報告する.
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